線記号変形の修正

線記号変形の修正は、【Ctrl】+【Alt】+【Shift】を押しながら画面をダブルクリックする。


線記号変形データとは

  • 設備設計の配管の継手部分は、作図されている線を加工してから、線・円・文字の図形を付加する必要がある。線記号変形は、このような一定の図形を配置しながら、既存の線も加工する処理である。
  • この処理は、線記号変形データを作成・変更してユーザーが自由な形で設定できる。その他、建築・電気・設備・機械の各種シンボルの作図ができる。また、建具表の作図のように他のコマンドを併用することもできる。
  • 線記号変形選択のダイアログの線記号変形表示部分を[CtrL]キーと[Shift]キーを押しながら左ダブルクリックすると、外部エディタ(P.232参照)が起動し、線記号変形データが編集できる。

線記号変形のデータ構成 は?

  • 使用できるデータファイルは、「JW_OPT4.DAT」「JW_OPT4B.DAT」~JW_OPT4Z.DAT」の26ファイルである。それぞれのファイルは種類【A】【B】~【Z】に対応している。
  • また、必要な場合はディレクトリを変更することで、26を超えて作成するこができる。

テ一夕ファイルの構造は?

  • テ一夕ファイルは、記号「#」+「ファイル名」で始まる。ファイル名には最大7文字定義できる。
  • 次に続く数値「nn」(1~16)がファイル内のデータ数を表わし、1ファイルに最大16組の線記号変形処理を定義できる。
  • 先頭部分は、最後に区切り記号の「999」で終了する。
  • 先頭グループ区切り記号からは、データ数に基づく各データが連続する。

  • 記述例
    #「ファイル名」
    nn  ---------------------データ数
    999 ---------------------区切り記号
    データ No.1






    デ一夕 No.16

各データの構造

  • 各データは、「ヘッダ部」+「データ部」+「区切記号」の組み合わせでできている。
  • ヘッダ部
  • ヘッダ部は、「指示回数」+「データ名」の組み合わせである。

  • 記述例
        ①指示回数             ②デ一夕名
                           
           n            [-- --]切断

  • ①指示回数に「O」を記述した場合は線または位置の指示1回で作図が開始される。
  • 線(指示線1)を設定しない 場合は指示位置か原点になり作図され線(指示線1)を設定すると指示した位置に近い線端が原点になり作図 される。
  • 指示回数に「1」を記述した場合は線(指示線1)と位置の指示により作図される。
  • 作図原点は指示し た線上の指示した位置からの垂直点になる。指示回数に「2」を記述した場合は線(指示線1)と線(指示線2) の指示で作図される。
  • 作図原点は指示した線と線の交点になる。 指示回数に「10」を記述すると何も指示し ないモードになる。他のコマントを自動選択する機能と組み合わせて使用する。
  • ②デ一夕名は選択ダイアロクのサムネールに表示される。 表を見やすくするには、できるだけ6文字以下に仰えたほうがよい。
  • コ-ド・データの区切りには半角スぺースを記述する。「タブ」を区切り記弓として使用してはならなし。 「文字」と「全角スペ一ス」はデ一夕名として処理される。
  • ●部材デ一夕部
  • 部材データ部は、処理・作図される線により線データ、円データ、文字データ、実点データに分かれている。
  • 各データは「制御コード[1」「2」と「座標」「線種」などの線・文字に関するデータの組合せである。
  • ●座標原点
  • 各図形の座標原点「0,0」が、記号変形の表示枠の中央になる。制御コード[1]に「500」を記述し、次に枠の中央からの×方向とY方向のずれ位置をドット単位で記述すると、その位置が新たな座標原点となり図形が表示される。
  • 図形によっては表示位置を変更すると表が見やすくなる。ただし、表示上の原点が変わるだけで、作図される図形には影響を与えない。
  • ●座標値
  • 座標値はmm単位で、図寸法(図面寸法=プリンタで出力される寸法)である。
    各図形の表示枠は、初期設定で×軸方向が±12mm、Y軸方向が±8mm程度となっている。
  • ●倍率
  • 制御コード[1]に「700」を記述し制御コード[2]に倍率を記述すると次の行以降のデータは指定した倍率の寸法になる。ただし枠内の表示の大きさには影響を与えない。
  • ●実行時に指定される倍率
  • 指示回数に「1」を記述して線と位置の指示により作図する場合、制御コード[1]に「750」または「751」を記述すると、指示線と指示点の間隔(mm単位の図寸法)が倍率になる。
  • 作図方向は指示線を指示した位置と指示点の位置との関係で決まる。制御コード[1]が「750」の場合、指示線を指示した位置に対して、指示点の「指示線に平行な方向」が作図方向になる。「751」の場合は、指示点の「指示線に鉛直な方向」が作図方向になる。
  • ●指示点と倍率位置の間隔が倍率
  • 指示回数に「O」を記述して制御コード[1]に「760」~「764」を記述すると、線記号変形データの位置指示後に倍率位置を指示する指定になる。「760」~「764」に続けて倍率指定の倍率基準点座標値×Yを記述する。
  1.  「760」の指定はマウスの×Y方向の倍率を別々に有効にする
  2.  「761」の指定はマウスの×方向の倍率をY方向の倍率にする
  3.  「762」の指定はマウスのY方向の倍率を×方向の倍率にする
  4.  「763」の指定はマウスの×方向倍率の絶対値をY方向倍率にする
  5.  「764」の指定はマウスのY方向倍率の絶対値を×方向倍率にする
  • 倍率を指定する線・円・点・文字には制御コード[1】、[2]に「05」または「06」を記述する。
  • ●コード番号「05」:マウスによる倍率位置の指定
  • 文字では、制御コード[1]に記述する文字指定番号の一位を「5」に指定
      円の場合、制御コード[2]に「05」を指定すると半径の倍率指定になる
  • ●コード番号「06」二 指定座標とマウスによる倍率基準点との差が同じなる指定文字では、制御コード[1】に記述する文字指定番号の¶位を「6」に指定
  • ●実寸法

制御コード[1]に「800」を記述すると実寸法になり、制御コード[2]に倍率を記述すると、次の行以降のデータは記述した実寸法になる。この図形は縮尺に応じて作図される。

  • ●データの188度回転
  • 倍率指定または実寸法の倍率にマイナス値を記述すると、次の行以降のデータは180度回転した図形となり、指示した方向と逆方向に作図される。
  • ●部材数

1データ内の部材数(線・円・文字)は60以内までで、それを超える部材は無視される。

線記号変形のデータ例

  • 線記号変形のデータ例は、次のとおりである。
  • 線のデータ
  • 線のデータは制御コード[1]~レイヤまでで半角スペースで区切る。線色・線種・レイヤは省略可能。

記述例
①制御コード[1]
 ↓  ②制御コード[2]
 ↓  ↓  ③始点X座標
 ↓  ↓  ↓        ④始点Y座標
 ↓  ↓  ↓             ⑤終点X座標
 ↓  ↓  ↓                  ⑥終点Y座標
 ↓  ↓  ↓                       ⑦線色 
 ↓  ↓  ↓                           ⑧線種
 ↓  ↓                                ⑨レイヤ
 ↓  ↓
 10     1   -12    0   -1.0   0   1   1   1
1  1

制御コード【1][2]

  • ①②制御コード【1][2]では、作図する線の特性を指定する。
  • 【制御コード00】指示線1および指示線2に影響されないデータ
  • 制御コード[1]または制御コード[2]に「00」を記述すると、指示線1および指示線2に影響されないデータ になる。この時作図角度は水平または軸角の設定値になる。
  • 【制御コード01】指示線1の角度に追従するデータ
  • 制御コードに「01」を記述すると、指示線1の角度に追従するデータになる。ただし、指示線1の記述がな い場合、作図角度は水平または軸角の設定値になる。
  • 【制御コード02】指示線2の角度に追従するデータ
  • 制御コードに「02」を記述すると、指示線2の角度に追従するデータになる。指示線2の記述がない場合は、この制御コードを設定することはできない。
  • 【制御コード03】指示線2の角度の1/2に追従するデータ
  • 制御コード[1]に「03」を記述した場合は始点、制御コード[2]に「03」を記述した場合は終点が指示線2の角度の1/2に追従するデータになる。指示線2の記述がない場合はこの制御コードを設定できない。
  • 【制御コード04】指示線1、指示線2からの距離を指定するデータ
  • 制御コード[1]に「04」を記述した場合は始点が、制御コード【2]に「04」を記述した場合は終点が、指示線1と平行な指示線2がらの×距離、指示線2と平行な指示線1からのY距離の位置になる。
  • 【制御コード08】表に表示されて作図されないデータ
  • 制御コード【1]または制御コード[2]に「08」を記述すると、表示のみに使用され実際に作図されないデータになる。
  • 【制御コード09】ダミーデータ
  • 制御コード[1]または制御コード[2]に「09」を記述すると、ダミーデータになる。
  • 制御コード[1]に「10」、制御コード[2]に「09」を記述すると、指定線1を指定する設定になり指定線1を消 去するが、新たな線を作図しないデータとなる。制御コード[1]に「20」、制御コード[2]に「09」を記述すると、指定線2を指定する設定になり指定線2を消去するが、新たな線を作図しないデー夕となる。
  • 【制御コード10】指示線1を設定(指示線1を設定した線に変更)
  • 制御コード[1]または[2]に「10」を記述すると指示緑1を指示する設定になり線の角度が指示線1と同じになる。この線データは記号の座標原点を通る水平な線の座標を記述しなければならない。また制御コード[1]または[2]に「10」が記述されている複数の線は同一線上でなければならない。
  • 制御コード[=に「10」を記述した場合、記号の左端座標を指示線1の始点に変更して作図する。つまり、線データで定義される始点座標は表の表示のみに使用され、加工対象となる線の左端位置は変更されない。
  • 制御コード[2]に「10」を記述した場合、記号の右端座標を指示線1の終点に変更して作図する。つまり、線データで定義される終点座標は表の表示のみに使用され、カロ工対象となる線の右端位置は変更されない。
  • データ内にこの制御コードがない場合は、次の指示線2を設定しても無視され、直接位置を指示して記号を作図する。この時の作図角度は、水平または軸角の設定値になる。
  • 【制御コード20】指示線2を設定(指示線2を設定した線に変更)
  • 制御コード[1]または[2]に「20」を記述すると指示線2を指示する設定になり線の角度が指示線2と同じになる。この線データは記号の座標原点を通る水平線以外の座標を設定しなければならない。また制御コード[1]または[2]に「20」が記述されている複数の線は同一線上でなければならない。
  • 制御コード[1]に「20」を記述した場合、記号の下端座標を指示線2の始点に変更して作図する。つまり線データで定義される始点座標は表の表示のみに使用され、加工対象となる縁の下端位置は変更されない。
  • 制御コード[2]に「20」を記述した場合、記号の上端座標を指示線2の終点に変更して作図する。つまり線データで定義される終点座標は表の表示のみに使用され、加工対象となる線の上端位置は変更されない。
  • データ内にこの制御コードがない場合は指示線1の指示後に位置を指示して記号を作図する。この時の作図角度は指示線1の角度で、指示線1を指示した点から位置を指示した点の方向になる。
  • 【制御コード300】文字位置・長さに対する座標位置の指定
  • 制御コード[1]または制御コード[2]に300を設定すると、同一線記号変形内で前に作図した文字の基準点位置に対する座標位置が線の始点または終点の指定座標の原点になる。
  • この時、文字の基準点位置は文字の長さにより変わる。-の位で座標位置原点の文字基準点を0~8で指定する。文字基準点は次のようになる。
  1. 十位が「0」の場合は×座標とY座標が文字基準点指定になる。
  2. 十位が「1」の場合は、×座標のみ文字基準点指定が有効になる。
  3. 十位が「2」の場合は、Y座標のみ文字基準点指定が有効になる。

6:左上 7:中上 8:右上
3:左中 4ニ中中 5:右中
0:左下 1:中下 2:右下

始点・終点の座標値

始点・終点の座標値は、×,Yの座標値で記述する。

線色・線種・レイヤ

  • 書込線色・線種・レイヤ
  • 線色・線種・レイヤの各コードを記述しないで制御コード[1][2]を2桁以下の整数で記述した場合は、作図される線は書込線色・線種・レイヤになる。
  • 指示絹1と同し緑色・線種・レイヤ
    制御コード[1】を3桁の整数にし、百位を「1」にすると、作図される線の線色・線種・レイヤは指示線1と同じになる。この場合、表では赤の実線表示になる。
  • ●指示線2と同じ線色・線種。レイヤ
  • 制御コード[1]を3桁の整数にし、百位を「2」にすると、作図される線の線色・線種・レイヤは指示線2と同じになる。この場合、表では赤の実線表示になる。
  • ●線色
  • 線色は1~6まで記述でき、「7」を記述すると表では赤線表示になる。記述しない場合、または「0」を記述すると書込線色になる。ただし、制御コード[1]の3桁の記述が優先される。
  • ●線種
  • 線種は0~9で記述する。また、百位に線幅を1/100mm単位で記述する。記述しない場合、または「0」を記述した場合は部材の線種が書込線種、線幅になる。
    「2001」を記述すると線種が1、線幅が20(0.2mm)になる。
  • ●レイヤ
  • レイヤは0~Fまで記述でき、記述しない場合、または「-1」を記述すると書込レイヤになる。ただし、制御コード[1]の3桁の記述が優先される。
  • レイヤグループは書込レイヤグループとなる。

円・円弧のデータ

  • 円・円弧のデータは制御コード[1]~半径指定まですべて記述する必要がある。
    各コードおよびデータは半角スペースで区切られる。
  • 始点・終点の角度によっては円弧データを基本図形に対し反転する処理ができない場合がある。この時は円弧を近似の線データに分解して作成する。

①制御コード[1]
コード[2]
③円中心のX座標
   ④・円中心のY座標
     ⑤始角(単位「度」)
        ⑥終角(単位「度」)
           ⑦線色
                ⑥線種
⑨レイヤ
   ⑩円指定
      ⑪半径
01  01  0   0   0  360  0   0  -11  e 15.0


制御コード[1][2]

  • ①②制御コード[1】[2]では、作図する円の特性を指定する。
  • 【制御コード[1]00】指示線1および指示線2に影響されないデータ
  • 制御コード[1]に「00」を記述すると、指示線1および指示線2に影響されないデータになる。この時の作図角度は水平または軸角の設定値になる。
  • 【制御コード[1]01】中心点が指示線1の角度に追従するデータ
  • 制御コードに「01」を記述すると、指示線1の角度に追従するデータになる。ただし、指示線1の記述がない場合、作図角度は水平または軸角の設定値になる。
  • 【制御コード[1]02】中心点が指示線2の角度に追従するデータ
  • 制御コード[1]に「02」を記述すると、中心座標が指示線2の角度に追従するデータになる。
  • 【制御コード[1]03】指示線2の角度の1/2に追従するデータ
  • 制御コード[1]に「03」を記述した場合は始点が、制御コード[2]に「03」を記述した場合は終点が、指示線2の角度の1/2に追従するデータになる。指示線2の記述がない場合は、この制御コードを記述することはできない。
  • 【制御コード[1]04】指示線1、指示線2からの距離を指定するデータ
  • 制御コード[1]に「04」を記述した場合は中心点が、指示線1と平行な指示線2がらの×距離、指示線2と平行な指示線1からのY距離の位置になる。
  • 【制御コード[2]01】始点・終点角度が指示線1の角度に追従するデータ
  • 制御コード[2]に「01」を記述すると、始点・終点角度が指示線1の角度に追従するデータになる。
  • 【制御コード[2]02】始点角度のみが指示線2の角度に追従するデータ
  • 制御コード[2]に「02」を記述すると、始点角度のみが指示線2の角度に追従するデータになる。
  • 【制御コード[2]03】終点角度のみが指示線2の角度に追従するデータ
  • 制御コード[2]に「03」を記述すると、終点角度のみが指示線2の角度に追従するデータになる。
  • 【制御コード[2]04】始点・終点角度が指示線2の角度に追従するデータ
  • 制御コード[2]に「04」を記述すると、始点・終点角度が指示線2の角度に追従するデータになる。
  • 【制御コード[2]1*】指示線2の指示方向により始角と終角が反転するデータ
    制御コード[2]の2桁目に「1」を記述すると、指示線2を指示する方向が表での表示方向と逆の場合、始角と終角が反転するデータになる。
  • 【制御コード[1]08】
  • 制御コード[1]に「08」を記述すると、表のみに表示されて実際に作図されないデータになる。一覧表の中の基準点表示などで使用する。
  • 【制御コード300】
  • 文字位置・長さに対する座標位置の指定になる。詳細は線の【制御コード300】を参照。
  • 円中心の座標値は、X,Yの座標値で記述する。
  • 始角・終角は反時計回り方向に度単位で記述する。円は「0 360」と記述する。
  • 線色・線種・レイヤの各コードを記述しないで制御コード[1]【21を2桁以下の整数で記述した場合は、作図される円は書込線色・線種・レイヤになる。
  • 指示線てと同じ線色手繰穫瞳レイヤ
  • 線データと同様に制御コード[1]を3桁の整数にし、百位を「1」にすると、作図される円の線色・線種・レイヤは指示線1と同じになる。この場合、表では赤の実線表示になる。
  • ●指示線2と同じ線色・線種。レイヤ
  • 線データと同様に制御コード[1]を3桁の整数にし、百位を「2」にすると、作図される線の線色・線種・レイヤは指示線2と同じになる。この場合、表では赤の実線表示になる。
  • ●線色
  • 1~6まで記述でき、線選択ウィンドウの線色に対応する。「7」を記述すると表では赤線表示になり、記述しない場合または「0」では書込線色になる。ただし制御コード【1]の3桁の記述が優先される。
  • ●線種
  • 線種は0~9で記述する。また、百位に線幅を1/100mm単位で記述する。記述しない場合、または「0」を記述した場合は部材の線種が書込線種、線幅になる。
    「2001」を記述すると線種が「1」、線幅が20(0.2mm)になる。
  • ●レイヤ
    0~Fまで記述でき、記述しない場合または「-1」を記述すると書込レイヤになる。ただし制御コード[1]の3桁の記述が優先される。レイヤグループは書込レイヤグループとなる。

円・円弧

  • 円・円弧指定として、「E」または「e」を必ず記述する。
  • ●円・円弧の半径
  • 作図する円・円弧の半径を記述する。
  • ●楕円デー夕
  • 半径の値をマイナスで設定し、半角スペースに続けて扁平率(0.1~1.0)を記述する。

文字のデータ

  • 文字データは、制御コード[1]【2]・始点座標・終点座標に続けて文字設定(線色番号部分)「10000」を、次に文字種頬(線種番号部分)、レイヤ番号を記述する。その後に、「”」(ダブルコーテーション)に続けて文字列を記述する。各コードおよびデータは半角スペースで区切られる。

制御コード[1][2]

①②座標値の制御コード[1][2】は、線データと同じである。次に示す入力文字などの指定を同時に行う場合は、各コードの和を記述する。
20302 302 5 0 100 0 10000 3 -1 "文字入力

  • 【制御コード[1]20000】文字入力
  • 制御コード[1]に「20000」を加えて記述すると、指定した基点座標に文字を入力して作図する。「文字列」に指定した文字は一覧表と文字入力画面の左上に表示される
  • 【制御コード[1]21000】文字変更
  • 制御コード[1]に「21000」を加えて記述すると、「文字列」に指定した文字は一覧表に表示され、文字の変更指定になる。
  • 【制御コード[1]22000】文字入力時の既定文字
  • 制御コード[1]に「22000」を加えて記述すると文字入力をスキップした場合に指定した「文字列」を作図する。この記述がない場合は文字入力をスキップすると文字は作図されない。この記述は必ず文字関係の指定の最後の行に1行のみ記述する(文字変更の場合は変更前の文字が作図される)。
  • 【制御コード[1]25000】文字入力時に何も入力しない場合、以降の処理が終了になる。
  • 【制御コード【1]26000】文字変更矧こ何も入力しない場合、以降の処理が終了になる。
  • ●基点X,Y座標
  • 基点座標は文字種類で指定する文字の基点の位置になる。
  • ●終点XりY座標
  • 終点座標は文字の作図方向の座標を指定し、基点がら終点への方向が文字の作図角度になる。文字列に続けて「”$<フォント名>」で書込・入力フォントを指定できる。無指定の場合は現在の文字の書込フォントになる。フォント指定を「”$<フォント名>/」にすると斜体文字の指定になる。
  1. 文字種頬(1~10)は下2桁で記述する。
  2. 文字の基点を百位に記述する。
  3. 縦書き文字の指定は千位を「7」にする。
  4. フォントを指定する。

6:左上 7:中上 8:右上
3:左中 4:中中 5:右中
0:左下 1:中下 2:右下
00   00 0 0.2 10 0.2 10000 102 -11 ”SD”$くMS 明朝〉
20000 00 0 -0.2 10 LO.2 10000 702 -ll."INPUT”$<MS 明朝〉/


  • 文字入力・変更・スキップした場合に作図する文字の指定【ま50までである。またその文字数の合計は200バイト(漢字100文字)までである。通常作図する文字データは制御コードに「08」または「09」を記述し、実際に作図しない文字データと、文字入力・変更を指定する文字データよりも前の行に記述する必要がある。

実点のデータ

  • 実点データの制御コード[1][2]は基本的に線データと同じになる。実点の座標(始点座標)・ダミーデータ(終点座標)に続けて書く線色番号に「30000」、線種番号に実点種類、レイヤ番号を設定すると、始点の座標位置に実点を作図する。

①制御コード[1]
  ②制御コード[2](制御コード[1]と同じ)
      ③実点の×座標
        ④実点のY座標
            ⑤夕ミー
                ⑥ダミー
                 ⑦実点指定(線色番号部分)
                    ⑧点種(線種番号部分)
                         ⑨レイヤ

01  01 10  10  0   0 30000 2  -1

点マーカの指定

  • 実点データに倍率、角度、点マーカの指定「c」およびマーカコードを記述すると点マーカになる。
  • 実行時にコントロールバーで指定する倍率と角度を反映する指定
  • 実点指定「30000」の一位に「1」または「3」を指定すると倍率、「2」または「3」を指定すると角度が対象にな る。

マーカコード

1:blancked arrow  2:blancked box  3:blancked dot
5:filled box     6:filled arroⅥ  7:filled dot
9:Open Arrow lO:Slash ll:unfilled arrow
,1:aSterisk      -2:Circle      -3:dot
r5:SquarLe      -6:triangle   -7:X
4:dinlenSion origin
8:integralsymbol
-4:Plus

マーカコードと形状

・                 ■-   ●     ・     ト

0   1   2    3   4    5   6   7   8    9  10 11
十  し二・ ・ ・--ト
-1  -2  -3  -4  -5  -6  -7


次の線記号変形を自動選択する機能

  • 制御コード[1]に「10000」を記述して、制御コード[2]に次に選択する記号の番号(同一グループの上からの順番)を記述すると、記号書込後に自動的にその記号に移行する。
  • 移行した記号に次に移行する記号の記述がない場合は、最初に選択した記号に戻る。制御コード[1】に「10000」を記述して、制御コード[2]を「10000」にすると、記号選択画面に戻る。

他のコマンドを自動選択する機能

  • 制御コード[1]に次の数値を記述すると、そのコマンドに一時的に移行する。ただし、そのコマンドに移行した時点で記号変形による作図は確定するので、【Esc]キーによるキャンセルは行えない。

11400   寸法
12930   建具立面
14010    指示綿1の長さ寸法値を記入
14001、  指示線1から指示点までの距離寸法値を記入


  1. 寸法値の記入形式は「寸法設定」の条件による。
  2. コマンド自動選択は、必ず文字データの作図指定以降に記述する。
  3. 文字関係の左ボタンドラッグ操作を指定する制御コードの「15000」は、文字データの作図指定以前に記述する。

各データ区切り記号

  • 部材データの区切りは「990」~「999」の範囲の数値とする。区切り記号は同時に選択画面における表示の倍率を示し、「990」~「999」の値に比例して(0.り~(1.0)の倍率で表示される。
    }}}